前にトリッシュと犬で書いたけど、ブチャラティと猫もいいなーと思います。
事の始まりは町の人からのお願いなんですよ。
小さい女の子のいる家で子猫を飼ってたんだけど、その女の子に猫アレルギーが出てしまって(まあ理由は何でもいい)飼えなくなるんです。女の子の親は知り合いとかで猫を貰ってくれる人はいないか探すんだけど見つからなくて、それで最終的にブチャラティ(町のお助け人)に、誰か引き取り手を探して欲しいと頼むんです。
ブチャラティは保護施設にでも預けたらどうかと提案するんだけど、女の子は「そんなのイヤ!絶対ダメ!まだこんなに小さいんだから、ちゃんといつも一緒にいて可愛がってくれる人じゃないとかわいそうだもん!」とか言って泣き喚くわけですよ。ブチャラティの手を握って、泣きながら「おにいちゃんお願い」とか言うんですよ。
ブチャラティ、ちっちゃい子に泣かれると弱いです。しょうがないからとりあえず子猫を自分が預かることにします。
「引き取り手が見つかったら、連絡するよ」
「おにいちゃん、それまでトリッシュを大切にしてね」
「トリッシュ?」
「その子の名前。女の子なの。ちゃんと呼んであげてね?」
なーんてベタな展開ですよ!いつものこと!
預かったのはいいけど、ブチャラティは本当はちょっと困ってます。何となくブチャラティは、生き物をそばに置くことはしない気がします。動物は好きでも嫌いでもないって感じで、どう世話をしていいのかもわからないみたいな。だけどちっちゃくてふわふわの生き物が自分に寄って来るのを見ると、やっぱり可愛いとは思ったりして、女の子と約束したこともあって、大事にするんですよ。
結局それからチームの皆に聞いても町の人に聞いても貰い手がいなくて、猫はブチャラティがそのまま飼うことになるんです。猫もブチャラティに懐いてて、ブチャラティもその頃にはこういうのも悪くないと思い始めてるっていう。
そこでトリッシュが、飼ってる猫を見に来たという口実で、ブチャラティの家に遊びに行くわけです。
トリッシュは本当は猫が好きでもなんでもないです。単にブチャラティの家に来たかっただけなんです。
「ほらトリッシュ、お客さんだぞ」
「え?」
「ああ、猫の名前だ。もともとの飼い主が付けたんだが、そのままなんだ」
そんなことを知らなかったトリッシュは驚きます。ブチャラティが猫を呼ぶ度に、自分が呼ばれてるみたいでドキドキします。
「凄く懐いてるのね」
「そうかな」
猫を抱き上げて優しい顔で微笑んでるブチャラティを見て、トリッシュは自分が猫になりたいと思ったり。
「最初は飼うつもりはなかったんだが、一緒にいると予想外に情が移ってな」
あれですよ。生き物を飼ったことのある人はわかると思いますが、とにかく皆飼い主バカです。自分のペットが世界で一番可愛いと、心底思ってます。普段無口な人も、ペットの話になると急に饒舌になったりもします。それはブチャラティといえども、例外じゃないと思う。
「雑種ということだったが、毛並みがとてもいいんだ。真っ白でふわふわだろう?瞳もグリーンで、エメラルドみたいにきれいだ。性格はちょっとやんちゃなところもあるが、元気な証拠だしな。あと、結構頭がいい。ドアでも引き出しでも何でも開けるし、オレの足音もわかるみたいだ。帰って来ると、必ず玄関で待っている。どこに行っても部屋中付いてくるし、寝るときもベッドに入って来るんだ。意外と寂しがりやで甘えん坊なところもあるから、早目に家に帰るようになってしまった」
こんなにいっぺんに喋るブチャラティ初めて見たーとか思って、トリッシュもびっくりです。
「何だか、可愛くって仕方がないって感じね」
「そうだな……自分がこんな風になるとは、思ってなかったな。こいつがいてくれるお陰で、どこか癒されてる気がするんだ。不思議だが、毎日に張り合いも出て、生きる糧になってる部分はあると思う。トリッシュは、今ではオレの家族同然だ。確かにオレは、トリッシュが可愛くてたまらないんだろう」
何だか自分に言われてるみたいで顔が赤くなったトリッシュを見て、ブチャラティが慌てて言うんですよ。
「いや、その、違う、君のことじゃあない。あ、いや、別に君が可愛くないと言ってるんじゃなく、その……」
しどろもどろになったことに、ブチャラティも妙に気恥ずかしくなるんです。
「……すまない……何を言ってるんだろうな、オレは……」
そうやって二人で照れてるブチャトリとかいいと思います!というか妄想長いな!
拍手ありがとうございました。嬉しいです!
事の始まりは町の人からのお願いなんですよ。
小さい女の子のいる家で子猫を飼ってたんだけど、その女の子に猫アレルギーが出てしまって(まあ理由は何でもいい)飼えなくなるんです。女の子の親は知り合いとかで猫を貰ってくれる人はいないか探すんだけど見つからなくて、それで最終的にブチャラティ(町のお助け人)に、誰か引き取り手を探して欲しいと頼むんです。
ブチャラティは保護施設にでも預けたらどうかと提案するんだけど、女の子は「そんなのイヤ!絶対ダメ!まだこんなに小さいんだから、ちゃんといつも一緒にいて可愛がってくれる人じゃないとかわいそうだもん!」とか言って泣き喚くわけですよ。ブチャラティの手を握って、泣きながら「おにいちゃんお願い」とか言うんですよ。
ブチャラティ、ちっちゃい子に泣かれると弱いです。しょうがないからとりあえず子猫を自分が預かることにします。
「引き取り手が見つかったら、連絡するよ」
「おにいちゃん、それまでトリッシュを大切にしてね」
「トリッシュ?」
「その子の名前。女の子なの。ちゃんと呼んであげてね?」
なーんてベタな展開ですよ!いつものこと!
預かったのはいいけど、ブチャラティは本当はちょっと困ってます。何となくブチャラティは、生き物をそばに置くことはしない気がします。動物は好きでも嫌いでもないって感じで、どう世話をしていいのかもわからないみたいな。だけどちっちゃくてふわふわの生き物が自分に寄って来るのを見ると、やっぱり可愛いとは思ったりして、女の子と約束したこともあって、大事にするんですよ。
結局それからチームの皆に聞いても町の人に聞いても貰い手がいなくて、猫はブチャラティがそのまま飼うことになるんです。猫もブチャラティに懐いてて、ブチャラティもその頃にはこういうのも悪くないと思い始めてるっていう。
そこでトリッシュが、飼ってる猫を見に来たという口実で、ブチャラティの家に遊びに行くわけです。
トリッシュは本当は猫が好きでもなんでもないです。単にブチャラティの家に来たかっただけなんです。
「ほらトリッシュ、お客さんだぞ」
「え?」
「ああ、猫の名前だ。もともとの飼い主が付けたんだが、そのままなんだ」
そんなことを知らなかったトリッシュは驚きます。ブチャラティが猫を呼ぶ度に、自分が呼ばれてるみたいでドキドキします。
「凄く懐いてるのね」
「そうかな」
猫を抱き上げて優しい顔で微笑んでるブチャラティを見て、トリッシュは自分が猫になりたいと思ったり。
「最初は飼うつもりはなかったんだが、一緒にいると予想外に情が移ってな」
あれですよ。生き物を飼ったことのある人はわかると思いますが、とにかく皆飼い主バカです。自分のペットが世界で一番可愛いと、心底思ってます。普段無口な人も、ペットの話になると急に饒舌になったりもします。それはブチャラティといえども、例外じゃないと思う。
「雑種ということだったが、毛並みがとてもいいんだ。真っ白でふわふわだろう?瞳もグリーンで、エメラルドみたいにきれいだ。性格はちょっとやんちゃなところもあるが、元気な証拠だしな。あと、結構頭がいい。ドアでも引き出しでも何でも開けるし、オレの足音もわかるみたいだ。帰って来ると、必ず玄関で待っている。どこに行っても部屋中付いてくるし、寝るときもベッドに入って来るんだ。意外と寂しがりやで甘えん坊なところもあるから、早目に家に帰るようになってしまった」
こんなにいっぺんに喋るブチャラティ初めて見たーとか思って、トリッシュもびっくりです。
「何だか、可愛くって仕方がないって感じね」
「そうだな……自分がこんな風になるとは、思ってなかったな。こいつがいてくれるお陰で、どこか癒されてる気がするんだ。不思議だが、毎日に張り合いも出て、生きる糧になってる部分はあると思う。トリッシュは、今ではオレの家族同然だ。確かにオレは、トリッシュが可愛くてたまらないんだろう」
何だか自分に言われてるみたいで顔が赤くなったトリッシュを見て、ブチャラティが慌てて言うんですよ。
「いや、その、違う、君のことじゃあない。あ、いや、別に君が可愛くないと言ってるんじゃなく、その……」
しどろもどろになったことに、ブチャラティも妙に気恥ずかしくなるんです。
「……すまない……何を言ってるんだろうな、オレは……」
そうやって二人で照れてるブチャトリとかいいと思います!というか妄想長いな!
拍手ありがとうございました。嬉しいです!